機械工学科 政木清孝教授がINCASE2023にてBest Paper Awardを受賞
本学工学部機械工学科 政木清孝教授が、シンガポールの国立研究機関ARTC(THE ADVANCED REMANUFACTURING AND TECHNOLOGY CENTRE) が主催する表面改質処理技術に関する国際会議(3rd International Conference on Advanced Surface Enhancement、以下INCASE 2023)において、優れた研究発表内容の講演者に授与されるBest Paper Awradに選定されました。
INCASE 2023は、表面改質処理技術に関する様々な企業が参加する国際会議で、シンガポールにはジェットエンジンを製造するロールス?ロイスのカスタマー?サービス?センターネットワークの拠点がある関係上、航空機部品の強度信頼性に関する講演が多いのが特徴です。
?政木清孝教授のコメント
今回、「Rotating bending high cycle fatigue property of handheld laser peened A7075BE-T6511 alloy」というタイトルの講演で、INCASE 2023 Best Paper Awradを受賞することができました。本研究は、パルスレーザー発振器を使用して材料表面を強化するレーザーピーニング技術に関するもので、国内のレーザーピーニング開発者との共同研究テーマになります。本研究で使用している発振器は、共同研究者が開発した小型(手のひらサイズ)で高出力(20mJ)、協働ロボットにも搭載可能な装置で、さまざまな産業への利用が期待されています。この装置は世界的に見てもレーザーピーニング技術のゲームチェンジャーとなりうる装置であり、今後更なる実験データの蓄積を重ねるとともに、疲労特性改善の現象解明に向けて尽力していきたいと思います。