機械工学科 政木清孝教授が日本ばね学会「技術賞」を受賞
本学工学部機械工学科 政木清孝教授の論文が、日本ばね学会の「技術賞」に選定されました。本学会は、ばね及びその応用技術について広く関係する様々な分野の学識経験者、関連技術者、製造者および使用者らが集い、ばねに関する技術課題の解決や先端技術の調査研究を行っている学会です。本賞は、その学会誌に投稿された論文の中でも、工業的利用価値が高くばね研究における学術的寄与が大きいと判断された論文に授与されるものです。今回、ばね論文集 67号(2022年)pp.75-82に掲載された「ピーニング処理された浸炭鋼の回転曲げ疲労特性に及ぼす圧縮残留応力分布の影響」という論文が、その賞に選定されました。
今回、上記タイトルの論文にて日本ばね学会技術賞を受賞することができました。本研究は、古くからばねの強化方法として知られるショットピーニング処理に関する内容のもので、長年にわたってピーニング処理に関する共同研究を行っている新東工業との共同研究成果になります。この内容が長寿命で高強度なばねを実現するうえで重要となる、残留応力制御技術の発展に大きく寄与すると、日本ばね学会から高い評価を戴きました。社会貢献として少しでも企業のお役に立てればと思って日々研究に取り組んでいますが、その成果が実を結んだことを大変嬉しく思います。今後も学術を追求する研究テーマだけでなく、企業の抱える問題を解決するような研究テーマに取り組んでいきたいと思います。